最近のマーケットの特徴って…
コロナワクチンのニュースが大きく出ると景気敏感銘柄の多いダウは上がって
コロナ感染拡大のニュースが大きく出ると巣篭もりハイテク株の多いNASDAQが上がる
結果、どっちも網羅してるS&P500はいいトコ取り…みたいな
ま、未曾有の金あまり状態だから何かが売られると何かが買われるって話だよね
日本株って世界の投資家から見ると景気敏感株の代表的な資産クラスという捉え方
日経平均が爆発的に上昇したきっかけって11月10日のファイザーワクチンの発表から…
みたいな感じだから、コロナ感染拡大のニュースが前面に出ると勢いが削がれていくって感じなのかな?
ただ、いずれはコロナもワクチンで沈静化するっていう前提があるから何処か楽観的になるんだろうし、だからこそ金あまり状態が続く限りどんな資産クラスも下がり続けることはないという話になるんだろうね
その中で、ワシが思う今後下がる心配が大きいのは世界の基軸通貨である米ドル
これだけのリスクオンの株高でもドル高にならない
これまでのイメージとしてはこれだけの世界的な株高ならドル円なんて120円ぐらいになってもおかしくないと思わない?
それはマーケットの基本は、米株高→米債券売りによる債券価格下落→米金利上昇→金利上昇の通貨であるドル買い→ドル高→相対的に円安のはずなのに、今はちょっと違うから
今、この基本がおかしいことになってるのは株高でも債券売りが起きないこと
つまり、米の中央銀行のFRBが死ぬほど債券を買ってくれるから
これが、コロナによる金融政策ってこと
FRBが死ぬほど債券を買うのは、金利が上がらないようにしてみんながお金を借りやすくしてお金を回して景気が落ちないようにするって話
結果、米の金利は上がらないから米ドルの魅力も消えてしまって買う気にならない
これが、株高でもドル安円高になってる仕組み
もうひとつ、ドル安の理由はコロナショックの時から続く大量の米ドル供給
世の中に米ドルが溢れすぎて、ドルの将来的な価値が危ういという懸念
米が豊作なら米の値段が下がるという感覚
ただ、日本円についてもバリバリ買われてるということではなくて、むしろ売られてる
この円売り(円安)の理由は日本の期間投資家が米株や米債券を買ってるって話かと
ドルも円も両方売られてるからドル円は動かないという話
来週開催のFOMCでは、追加の金融緩和が期待されてます
この状況で更に米は債券購入プログラムを拡大しようとしてる
これが実現すると…
金利がますます上がらなくなる
すると、低金利の株高の後押しになる
今後は、景気の悪いニュースが追加の金融緩和をやる理由になる
マーケットにとっては、バットニュースがグッドニュースになるってこと
一方で、今揉めに揉めてる米のコロナ対策の追加の景気対策がいきなり纏まったりすると…
追加の金融緩和政策いらないんじゃね?
のグッドニュースがバッドニュースの展開になるかも?
これで追加の金融緩和政策がスルーしてしまうと…
結構な株価の調整になるかもね
2010年からの統計で1年間の株価のアノマリーでは、1番株価が上がるのは11月
マイナスの月は1月、5月、8月
このアノマリーがはまれば、これから1月にかけて徐々に調整する?のかな
ただこんなの当たらないんだけどね(^_^*)