皆さんこんにちは〜😊今日助です
うちには2匹の愛犬がいます
左がモモで右がルナ🐶
どちらも女の子です😆
今日は、予告どおり最近よく聞かれる今のマーケットの特徴の「円高なのになんで株高になるの?」というテーマです
これいきなり質問されて、サラッと答えられたらカッコいいですよね〜
「最近、円高の株高という現象がみられますが理由を答えなさい」
って試験に出たらどんな回答をするとベストアンサーになるのか?
これについては、日経プラス10のMarket viewのコーナーで簡潔に解説してくれました🤓
最初に答えを出すと…
「日米金利差縮小による
円キャリートレードの縮小」
は?何なに?も〜意味分からん…アレルギー出る〜
と、なりそうですが、
これがなるほど〜となれば、にわかマーケットウォッチャーになれた感じがするのでは?と
まず、日本とアメリカってどっちが金利が高いイメージありますか?
どっちかいうと、日本はずいぶん前から定期預金の金利もほとんど無いから日本の方が金利が低いイメージはありますかね?
日本とアメリカの10年国債利回り=長期金利のチャートはこんな感じ
コロナ前は日本の長期金利は0%を少し割り込む水準に対して、米国の長期金利は1.6%あたり
つまり、コロナ前までは圧倒的に日本🇯🇵よりもアメリカ🇺🇸の金利の方が高かったのです
で、ここで「円キャリートレード」というキーワードが出てきます🥸
この取引の特徴は…
金利が低い国で現地の通貨を借りて、それを金利が高い国に持ち出してそっちで運用するというズル賢い取引😄
ヘッジファンドは株取引をする時に、投資家から集めたお金だけではなく、マーケットからお金を借りる等の資金調達をして株を買うこともある…ここポイント🐕
あらゆる手を尽くして利益を追求するヘッジファンドというのは前回説明のとおり
で、そんなヘッジファンドがこの日米金利差の中で取った戦略が円キャリートレード😝
この方法は、
まず、前提として米株の調子が良さそう
↓
ヘッジファンドは、高金利の米国で資金調達して株買うより日本で超低金利で日本円を借りた方がお得
↓
借りた日本円を金利の高い米国に持っていく
↓
そのために借りた円を米ドルに交換する
↓
円売りドル買いなので円安ドル高になる
↓
その外貨で株価先物指数などで運用
と、いうのが、円キャリートレード
つまり、ヘッジファンドというのは相当デカいロットでこの円キャリートレードを仕掛けてたので、この流れが大きくなればなるほど
円売りドル買い
↓
円安ドル高
↓
米株上昇
↓
日本株も引っ張られて上昇
日米金利差が大きかった時は、米国株を買う時にその原資を金利の高い米国で調達するより、金利の安い日本円で調達して米国に持って行って米国株を買った方が最終的な儲けはデカくなるという話
こういう理由で、
この日米金利差が大きかった時は円安ドル高と株高がリンクしていた
逆に米国株がヤバくなると、米国株を売ってその資金を日本円に替えて(ドル売り円買い)、日本での調達先に返す
これを円キャリートレードの巻き戻しと言って円高株安が加速するという状態
これまでの話をまとめた表がこちら
円キャリートレードというのは日米金利差があるからこそ発生するというのは分かりますよね
じゃあ、今はどうかと言うと…
コロナ対策のためのアメリカのゼロ金利復活で日米金利差はかなり縮小
ならば米株買うのに、日本で調達して米国に持って行かなくても米国の金利で調達しても諸々考えるとそっちでよくね…
ってなるよね?
参考までに日米の2年債利回りの日米金利差のチャートがこちら
2018年の米利上げ真っ只中の時は日米金利差は3%以上もあったんですよね😅
それがコロナショック以降、米の金利がめちゃ下がったことで元々低金利だった日本円との金利差がギュッと縮まった😅
と、いうことは、ヘッジファンドからしたら、株を買うための資金調達は日本円でないといけない理由はないですよね🥸
調達については全然米ドルでもOK〜みたいな
ということで、この円キャリートレードが意味をなさなくなって、縮小してきたことで、株高円安の連動性が小さくなってきたということ
昔の感覚なら、今の日経平均の水準ならドル円は130円以上⁉️みたいな感覚じゃないですか???
その感覚が日米金利差の縮小で円キャリートレードも縮小しているので、株価とドル円の連動性は今や昔の話ということです😇
今のドル円は需要と供給のバランスの要素が大きいようです。
コロナ対策のドル過剰供給→ドルの価値低下→ドルの人気低下→ドル安が今のドル円におけるトレンドですね
株とドル円の連動性はコロナが収まるまでは無いかもしれませんね
おわり